鉄筋コンクリート造は、断熱・遮音・耐久性に優れた性能を持っています。
鉄筋コンクリート造は、壁・床が一体で隙間がなく非常に高い気密性と厚くて質量のあるコンクリートに断熱材(発泡ウレタン)を組み合わせることにより、最高の断熱性能を発揮します。
コンクリート造は、熱しにくいが、一度暖まるとなかなか冷めにくいという特徴があります。外気の熱や冷気をゆっくりと吸収し、ゆっくりと室内へ放出します。断熱性能の高い断熱材やサッシ(Low-E複層ガラス)を組み合わせる事で、室内の環境を快適に出来ます。
基本的に比重の重い材質ほど遮音効果は高く、鉄筋コンクリート造の壁厚は180ミリあり、木造や軽量鉄骨造に比べて非常に高い遮音性能を発揮します。
ピアノレッスン室、シアタールーム等のの外部からの音を遮りたい部屋、あるいは内部の音を外に出したくない部屋も可能です。
音は、比重が大きい材料ほど遮音性が高いという性質があります。木造や鉄骨造の壁材と比較して、比重が重い鉄筋コンクリートはそれだけで遮音性にすぐれた材料といえます。
C-villaは、壁18cm・床15cmのコンクリートで一体的に造られているので、室内の生活音を外や上下階に漏らしにくく、屋外の騒音を防ぐので、快適な住環境がのぞめます。交通量の多い道路に面している場合や線路沿いで、騒音が気になる場合などに適しています。
【透過損失とは】
建物の壁や窓などの材料の遮音性能を表す数値です。外部から入る音の大きさと材料を透過して内部に入った音の大きさとの差を表しています。その数値が大きければ大きいほど遮音性能が良いということになります。
デシベル(dB) | 目安 |
---|---|
120 | 飛行機のエンジン近く |
110 | 自動車のクラクション |
100 | 電車の通るときのガード下 |
90 | 大声による独唱、騒々しい工場内 |
80 | 地下鉄の車内 |
70 | 電話のベル、騒々しい事務所 |
60 | 静かな自動車、普通の会話 |
50 | 静かな事務所 |
40 | 深夜の街、図書館 |
耐久性が非常に高いので、経年劣化やシロアリなどの影響も非常に少なく、長い期間で見ると維持費は安くなります。
木造(サイディング貼) | 22年 |
木造(モルタル塗り) | 20年 |
鉄骨造 | 34年 |
RC造 | 47年 |
・火災保険・地震保険等の保険料が一般木造住宅の50%程度に!
・優れた気密性能・断熱性能により光熱費が安い!
その建物が保って欲しい寿命は、木造、プレハブ系で22年以上、重量鉄骨造で34年以上、RC系で47年以上がひとつの目安になりますが、その寿命を全うするためには、建物の骨格となる構造材がしっかりとしている必要があります。
木造住宅などの構造材が木材である場合は、構造材である木材をいかに乾燥させるかが大事で、プレハブ工法や重量鉄骨造などの鉄を構造材に使った建物では、鋼材の錆対策がポイントになります。さらにRC住宅では、コンクリートの中性化(コンクリート内鉄筋のさび化)を抑えることがもっとも大きなポイントになっています。
C-villaでは、外側コンクリート壁面にタイル張りをおこなっていますが、このタイル張りにも、外側からの中性化防止対策に一役かっています。
一般的には、鉄筋コンクリート住宅の坪単価の価格が最も高くなります。
しかし、坪単価価格を住宅法耐用年数で割った耐用年数1年あたりの坪単価価格は、木造住宅で2.5万円、鉄骨造住宅で2.1万円、鉄筋コンクリート住宅で1.7万円となります。
鉄筋コンクリート住宅の単年坪単価価格は、木造住宅の単年坪単価価格よりもなんと32%も安いのです。
つまり、長いスパンで考えると鉄筋コンクリート住宅が最も安くなる計算です。
木造住宅を30年後に建て替えるのと、鉄筋コンクリート住宅を建てて60年建て替えないのでは、鉄筋コンクリートの方が大幅に安くなります。
仮に鉄筋コンクリート住宅で一度大規模リフォームを行っても、鉄筋コンクリート住宅の方がトータル価格は安くなるでしょう。